ロシアの映画・映像作品




モスクワは涙を信じない

ソ連版、未婚の母の物語

カーチャは真面目な工場労働者だったが、昇進試験の勉強に取り組んでいた
そんなおり、友達のリュドミーラがセレブな男たちを招いて
パーティをすることになったのだが、、、、
アカデミー賞外国語部門賞をとった、ハートフルな物語

ところで、カーチャが知り合った男の名前が、前半はルドリフで後半はロジオンだった。
これは、彼がやり逃げするために偽名を使っていたのだ、
という説を聞いたが、本当だろうか?(笑)
1980年製作
メニショフ監督/ベーラ・アレントワ主演





誓いの休暇

第2次世界大戦中の、一人の兵士の帰郷と
その途中で出会った人々との心温まるエピソード
前線で手柄を立てたアリョーシャは、故郷の母の様子が気がかりなため、
褒美に「故郷に帰るための」休暇を願い出る
途中の列車の中で、シューラという若い女に出会うが、
彼女は「婚約者がいる」と、アリョーシャをけん制する

戦時の列車に乗るために、アリョーシャは見張りの兵に
賄賂の缶詰を渡したりするが、いくら戦時中でも、賄賂はよくないこと
そこで、賄賂を受け取ったところを上官に見つかった見張りの兵が、
「缶詰のようであります」と、とぼけるところは、とっても笑える

1959年製作
チュフライ監督/ウラジミール・イワショフ主演





ロシアン・ブラザー

新しい国になりながら、まだ貧しかったロシアの将来の見えない若者の生き方を描く

兵役を終えたばかりのダニーラは仕事を見つけることができず、
サンクトペテルブルグにいる兄、ヴィクトルを頼ったが、
逆に兄に利用され、殺し屋家業に手を染めていった。

21歳位のダニーラの兄が何故スキンヘッドなのか?
かなり年の離れた兄弟なんだろうか、まだ若い弟を
悪の道に誘い込むなんて、ヒドイなあ、と思うが、
弟は、そんな兄でも兄と慕うところが、悲しい

1997年製作
バラバノフ監督/セルゲイ=ポドロフ・ジュニア主演





この道は母へと続く

孤児院の少年が、まだ見ぬ母を探し当てる物語です
イタリアの「母を尋ねて」と異なり、問題は母との距離ではなく
周囲の人間の無理解にあります
主人公の少年は、裕福な夫婦に養子としてもらわれていく話しが決まっていたので
実母より、養父母のもとにいたほうが幸せになる、と周囲の人間に決め付けられ、
実の母親に会いに行くことを反対されたり、妨害されたりするのです

詳しいレビューは、ブログのほうもご覧下さい

2004年制作
クラフチューク監督/コーリャ・スピリドノフ 主演





エスケープ 逃亡者

ハリウッドで製作された「逃亡者」のロシア版
医師の妻が殺され、夫に有罪判決が下る
医師が護送される途中、他の囚人が脱走を図ろうとし、
医師が運よく、逃亡の機会を得る、、、というもの
逃亡の仕方がロシアらしいというか、森や沼地を逃げ回ったあと、
モスクワに現れて、妻を殺した犯人の証拠を探す
医師の殺された妻への愛を表す、ちょっとしたエピソードもあり

2005年製作
ゴンチャロフスキー監督/エフゲニー・ミロノフ主演





ミッションインモスクワ

原題は「逆算」

敵のかく乱作戦に翻弄されながらも、モスクワ市内に仕掛けられた爆弾を見つけ、
犯人を逮捕する話。
アクションが多いかと思えばそうでなく、
地道な捜査で犯人にたどり着く過程をみっちりと描いている。
また、エージェントたちも役割分担ができていて、それぞれ魅力的なキャラとなっている。

主人公のマクスは、内藤剛志風の人が演じていて、
主役なのに途中影が薄くなったりするんだけど、アクション担当である。
ボスであるレーニンみたいな風貌の人は、デニス。部下思いのいい人である。
盲目の爆発物専門家のクロットは、いつもコーヒーを飲んでいて、
胃が悪くならないか心配である。
最後までグラサンをはずした顔を見せないのがツボ
女性陣は、タイプの異なる美人を2人用意していて、
小悪魔風のアンナとクールビューティーのオリガとがいる。
オリガは最後のほうで、行動が別になってしまい、ちょっと残念だった。

you tube における予告版(日本語なし)

2006年製作
メリシェフ監督/アンドレイ・メルズリキン主演





大統領のカウントダウン

実際あったテロ事件(北オセチアの学校占拠事件)をモチーフにしたらしい
テロリストの戦いを描いた作品です
めちゃくちゃ、ハリウッドを意識しているようで、アクションシーンとかそれなりにありますが
せっかくロシア映画なんだから、主要な登場人物の人間像をもっと掘り下げてほしかったです

ちなみに、大統領は実際には出てきません

ラヴィレンティエフ監督/アレクセイ・マカロフ主演





ロストロポービッチ 人生の祭典

映画を見てきました
監督は、ソクーロフです。

実は、クラシックも興味がなく、
ロストロポーヴィッチもヴィシネフスカヤも全然知らなかったのですが
ドキュメンタリーとしては面白くできていたので、
退屈せず2時間近くを見てきました。

しかしソクーロフという監督の作品は3作目ですが、
本当に、起承転結のない映画だなあ、と感じました。
それこそロシアの平原のように、淡々と映像が動いていくだけ。
でも、なぜか退屈はしないんですよね。
ハリ○ッドの3流映画よりは、面白いですよね。

映画のクレジットは英語でしたが、ナレーションはロシア語でした。
(もしかして、監督本人のナレーション?)
私はロシア語は、それほど意味はわかりませんが、発音は聞き取れます。
ロシア語は聞き取りやすい言語ですね。



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